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!CAUTION!
こちらの夢は「たおやめ」「ますらお」に続く、性転換もの夢です。
いきなり半兵衛女体化から始まります。
直接表現はありませんが若干ユリユリしているかもしれません。
それでも許せる方のみお進みください。







































たお×ます





「やだ! やだやだやだやだ、絶っっっ対やだ!!」
「聞き分けぬか、半兵衛」
「いやだったらいーやーだーっ! 俺、絶対会わないから!」
「半兵衛様、落ち着いて……っ!」
 今すぐにでも座布団を蹴り上げて席を立とうとしている半兵衛を、腰にしがみついて何とか押し留める。官兵衛はそんな半兵衛の往生際の悪さに、知れずため息を漏らした。
 時は遡り、数日前。
 半兵衛が正則の手にした謎の丸薬『天性丸・改』をのみ込んでしまい、女の身体に変化した。誰とも会わない! と部屋に閉じこもっていた半兵衛だったが、どこから聞きつけたのか、謀神こと毛利元就が立花を引き連れて見舞いに行くなどと言い出したのだ。
 絶対、笑われる! 元就はともかくとして、あの性格の悪い宗茂などが来た日には――――
「うわあああ、あんっのクソガキー!」
 半兵衛は己の妄想に腹を立てると、を腰にぶら下げたまま、力任せに立ち上がった。
 と、その時――――
「やあ、思ったより元気そうだね」
 襖の向こうから、好々爺然とした柔和な笑みを浮かべた男と、妙にかっちりと甲冑を纏った男女が現れた。
「元就公、立花殿。お久しゅうございます」
 ぺこり、とと官兵衛がそろって頭を下げたが、半兵衛はそっぽを向いたまま、ちらりとも見ない。
「何しに来たの」
 と、遠路はるばる来た客人に、手厳しい出迎えである。
「いやあ、君が薬のせいで女性になったと聞いたから、こんな面白――――じゃなかった。珍しい事は、ぜひ実際に確かめて書に記そうと思って」
 記されてたまるか!
 そもそも、一度面白いといいかけた所が腹立たしい。
 ちらり、と元就の両脇を固める風神雷神に視線を送ると、予想通り風神は涼しげな顔ににやにやと笑みを浮かべ、雷神はいつもの取り澄ましたような顔をしていた。
 だから会うの嫌だったんだよ――――
 このへんてこ夫婦に半兵衛の苦悩など理解する事はできないだろうし、半兵衛と宗茂は互いに相手を性悪と罵るほど折り合いが悪い。さぞかしいい気味だと思っていることだろう。
「しかし、見た目には全然分からないね。とても本当に女性になったとは思えないよ」
 三人の視線が一気に注がれて、半兵衛は居心地が悪そうに身をよじった。
 天性丸には体格を変えるほどの力はないらしい。よって、半兵衛は身長はそのまま、だが付くところにはちゃんと付いている、という奇妙な身体になっている。胸はさらしを巻いて潰しているので、外見だけなら女だと分からないはずだ。
 それはが男になった時とは状況が違っていた。も体形はそのままで男女の特徴だけが入れ替わったのだが、あの時は黙って歩いているだけで男と見抜かれ、様々な女が近寄ってきたものだ。どうやらには薬の効果の他に、異性をひきつける何かが出ているらしい。
 それはさておき――――
「もう顔合わせたんだから、いいよね」
 半兵衛はそそくさと立ち上がりかけた。
 これ以上、つまらない話をされる前に立ち去るのが一番。と、両膝を付いて腰を浮かしかけたところ――――
「ふうん、見た目には分からぬがちゃんとあるのだな」
 むに。
 ァ千代の両手が半兵衛の胸の膨らみを押した。
「なっ……」
 大きさを確かめるようにまさぐるそれ。自分で触ったことはあるものの、人に触らせたことはない。まさしく初めてされるそれに、半兵衛は耳の先まで真っ赤にした。
「な、な、な……」
 口をパクパクと動かし、半兵衛が二の句を次げずにいると。
 べりっと、二人を引き裂くように、が二人の合間に入った。
 そして、
「なんて事してくれるんですかぁぁぁぁぁぁ!!!」
 半兵衛以上に混乱し、真っ赤に染まった顔で叫んだのだった。
「? 何を驚く事がある。女同士であろう?」
「そ、それは、そうですけど、女性の胸を本人の了承なく揉っ……も、も、も……!!!」
 なかなか揉むという言葉が出ないらしい。
 とにかく! と、びしりとァ千代の鼻先に指を突きつけて叫ぶ。
「半兵衛様のお身体には、何人たりとも触れさせません! あなた方もです!」
 と、厳しい目で元就と宗茂を見やった。
「ははは。元から、そんな命知らずな事はしないよ。まあ、ァ千代のおかげで真実だとわかったけどね」
 元就はそう言って笑うが、初めからそれを狙って二人を連れてきたのではないか、とすら思えた。いつも飄々としているくせに、時折老獪な顔を垣間見せる。
「じゃあ、これ以上は付き合う必要はないですね」
 と、胸を触られた衝撃から何とか立ち直り、半兵衛は席を立った。の視線が心配そうに、半兵衛の背中に向けられていた。






 いつもの昼寝場所で横になりながら、半兵衛は考えていた。
 のあの反応――――どう取るべきか。
 元は自分が原因という負い目もあるのかもしれないが、それだけでもないように思う。そう、あの時に似てるのだ。半兵衛が女物の衣を纏い、竹姫になってと出会った時。
 結局はすべての芝居だったわけだが、が竹姫に接する姿はどこか度を越えている。普段はあっさりとした関係を好むくせに、竹姫には妙に構っていた。
 女の友人が少ないから――――
 いや、相手が半兵衛だと分かっていたのだから、そうではない。半兵衛と分かった上でのあの態度……
ってもしかして、変な性癖あったりする……?」
 と、怖い事を考えながら、半兵衛は身体を起こした。
 ともあれ、竹姫といい今の半兵衛といい、が構ってくれるのは嬉しい。あれはもしかしたら嫉妬だったのではないか、と考えると、知れず顔が緩んでしまう。
「これはもしかして、好機かも?」
 思わぬ逆境で生まれた好機に、半兵衛はにやりと笑みを浮かべた。
 竹姫の時とは異なり、今は正真正銘の女同士。せっかくなのだから、存分にこの状況を楽しんでやろう。
 半兵衛はくつくつと独り笑みを零すのだった。




end


やってしまったよ!
もううちのサイトは何なんでしょうね。本当に夢サイトなの?
それはともかくとして、続編を望んでくださった紫苑様、
快く続編を許してくださったキリ様、ありがとうございます!
お一人でも読みたい! と思っていただけるだけで、私の原動力になります。
夢とは言いがたいアホ小説ですが、どうぞお受け取りください!